外国人材 人事労務診断|レポート見本

人事労務診断レポート(見本)

2026年11月5日

このレポートは、診断の結果がどのように届くかをお見せするための見本です。会社名・人名・数字はすべて架空のもので、実在の会社や人物とは関係ありません。

1. 診断の概要

項目内容
会社名株式会社サンプル食品
業種食品製造(惣菜・弁当)
従業員数45名(うち外国人6名)
支援体制登録支援機関に委託
診断のきっかけ入社1年以内の外国人社員が、過去1年で2名退職した
診断のもとにした情報事前ヒアリングフォームの回答、在留カードの写し、雇用契約書、履歴書
担当在留資格:行政書士 / 労務管理:社会保険労務士

今回の対象者

役割氏名所属備考
外国人社員グエン・ティ・ラン さん製造課ベトナム、特定技能1号(飲食料品製造業)、入社2024年6月、日本語N3
上司佐藤 健一 さん製造課 課長配属と評価の責任者
指導役田中 美咲 さん製造課 主任日々の作業指導を担当

2. 総合評価

診断の面結果ひとこと
在留資格⚠ 要対応在留期限まで約2か月。更新の準備を今すぐ
労務管理⚠ 要改善(12項目中4項目)寮費の天引きに労使協定がない点が最優先
定着環境△ 注意指導役とは好相性。上司とは決めるテンポの差に注意

過去1年の退職が続いた背景には、契約内容が本人に伝わっていないこと、相談できる場がないことが重なっている可能性があります。一つひとつは小さなことですが、「給与から何かを引かれている理由がわからない」「誰にも聞けない」という不安は、転職を考えるきっかけになりやすいものです。次の章の順に整えることをおすすめします。

3. 在留資格(担当:行政書士)

確認したこと状況評価
在留カードの有効性入社時に出入国在留管理庁のサイトで確認済み問題なし
在留期限2027年1月15日(あと約2か月)要対応
期限の管理担当者の手帳で管理。一覧表はない要改善
外国人雇用状況の届出入社時に提出済み問題なし
就労している業務惣菜の盛り付け、計量、包装在留資格の範囲内

指摘

4. 労務管理(担当:社会保険労務士)

事前ヒアリングの12項目について、ご回答と、書類を拝見した結果です。

No項目ご回答評価
1雇用契約書・労働条件通知書を本人が理解できる言語で交付いいえ要改善
2報酬が同等業務の日本人と同等以上はい問題なし
3社会保険・雇用保険に加入はい問題なし
4外国人雇用状況の届出を提出はい問題なし
5在留カードの有効性を確認はい問題なし
6在留期限を一覧で管理いいえ要改善
7就業規則をわかる形で周知わからない要確認
836協定を締結・届出はい問題なし
9年次有給休暇の付与・管理はい問題なし
10寮費・食費控除の労使協定いいえ要改善
11健康診断の実施はい問題なし
12定期面談など相談の場いいえ要改善

指摘

5. 定着環境

独自のノウハウで、ランさんと上司・指導役のお二人それぞれとの「2人の関係性」を見ました。履歴書に書かれた経歴もあわせて参考にしています。

ランさんはどんな人か

上司・佐藤課長との関係

特徴:かみ合えば心強いが、すれ違いが表に出にくい組み合わせ

佐藤課長は、自分のペースを大切にし、納得できるまで考えてから決める方です。すぐに動きたいランさんとは、決めるテンポが大きく違います。

この2人は、うまく回っているときは「課長が方向を決め、ランさんがすぐに動く」という良い形になります。一方で、一度こじれると、まわりからは原因が見えにくい関係でもあります。ランさんが「返事が来ない」「任されていない」と感じ、課長は「せっかちだ」と感じる。どちらも口には出さないまま距離が開いていく、というすれ違いに注意が必要です。

関わり方のアドバイス(佐藤課長へ)

指導役・田中主任との関係

特徴:目指すものが似ていて、言いたいことが伝わりやすい組み合わせ

田中主任も、自分の可能性を試したい、仲間と一緒に目標を達成したい、という思いが強い方です。ランさんと価値観が近く、言葉の壁があっても「何を大事にしているか」は伝わりやすい関係です。指導役としては、今の配置が合っています。

気をつけたいのは、仕事の「完成度」と「礼儀」です。田中主任は、仕上がりの正確さや、上下関係・マナーを大切にします。速さを重んじるランさんが細かい手順を飛ばしたり、日本の職場の暗黙のルールを知らずに動いたりすると、主任が厳しく感じてしまうことがあります。

関わり方のアドバイス(田中主任へ)

社内の相談役について

労務管理の章でおすすめした月一度の面談は、田中主任が担当し、佐藤課長は結果を聞く形をおすすめします。ランさんにとって話しやすい相手が窓口になり、課長とのすれ違いにも早く気づけます。

この章の内容は、関わり方を考えるための参考情報です。採用選考や評価・処遇を決める根拠には使いません。

6. 優先して取り組むこと

優先度やること担当目安
1ランさんの在留期間更新申請の準備を始める総務担当・登録支援機関(行政書士が支援)2週間以内に着手
2寮費・食費の控除について労使協定を結ぶ総務担当(社労士が支援)1か月以内
3ベトナム語を併記した労働条件通知書を渡し直す総務担当1か月以内
4田中主任による月一度の面談を始める田中主任・佐藤課長来月から
5外国人社員6名の在留期限を一覧にして共有する総務担当1か月以内
6就業規則のうち日々の働き方に関わる部分を、やさしい日本語でまとめる総務担当(社労士が支援)3か月以内

7. おわりに

今回の診断で見えた課題は、どれも今から整えられるものです。特に在留期間の更新と寮費の労使協定は、早く手をつけるほど安心です。

3か月後に、取り組みの進み具合と、ランさんの様子をあらためて確認させてください。新しい外国人社員を迎えるときや、配属を変えるときも、お気軽にご相談ください。

実施:一般社団法人外国人材雇用マネジメント協会(提携:社会保険労務士・行政書士)

見本はここまでです。 御社でも同じ診断をご希望の場合は、事前ヒアリングフォームからお申込みください。

事前ヒアリングフォームへ進む

お問い合わせ:contact@gmane.or.jp